米フォード・モーターは、収益化に苦しむ電気自動車(EV)事業の抜本的な見直しに伴い195億ドル(約3兆円)の費用を計上する。

15日の発表資料によると、損失の大半を10-12月(第4四半期)に計上する。戦略転換の一環として、予定していたピックアップトラック「Fシリーズ」の新たなEV開発を中止し、ガソリン車とハイブリッド車への生産シフトを進めるほか、EV電池工場の用途を変更する。

主力の電動ピックアップトラック「F150ライトニング」は、航続距離を伸ばしたハイブリッド車へと転換される。

今回の減損や評価損は、フォードがEVの収益化に苦戦してきた実態を示すものであり、トランプ米大統領による政策転換が事業環境をさらに悪化させることを示唆する。同社は電池への過剰投資に加え、赤字拡大が避けられない大型EV路線が行き詰まっていることを事実上認めた形だ。

フォードのEV部門「モデルe」のトップ、アンドリュー・フリック氏によると、こうした施策により、同部門は2029年までに黒字化する見込み。フォードのEV部門は昨年51億ドルの赤字を計上しており、今年は赤字がさらに拡大する可能性があるという。

ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は発表資料で「事業の実態は変化しており、われわれは資本をより収益性の高い成長機会に再配分する」と述べた。

また2025年の利払い・税引き前調整後利益(EBIT)の予想を従来の60億-65億ドルから70億ドルに引き上げた。

フォード株価は米国時間引け後の時間外取引で1%上昇した。年初来では38%高となっている。

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

原題:Ford to Take $19.5 Billion in Charges Tied to EV Retrench (1)(抜粋)

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--取材協力:Josh Wingrove、Naureen S Malik.

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