(ブルームバーグ):ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の市場戦略グローバル責任者、エリアス・ハダッド氏は、8日の衆院選後のドル・円相場について、円高・ドル安を見込んだ取引を推奨した。高市早苗首相の財政刺激策を巡る懸念は誇張されているという。
「日本の名目国内総生産(GDP)成長率は約4%で推移しており、先行指標も明るい成長見通しを示している。一方、10年物国債利回りは2.2%近辺だ」とリポートで指摘。「成長率が借り入れコストを十分に上回っているため、日本は基礎的財政収支が赤字でも、債務比率を上昇軌道に乗せることなく状態を維持できる」と述べた。
複数の世論調査が自民党の大勝を示唆している中で、高市氏が率いる連立与党がどれだけ過半数議席を積み上げられるかが、投資家の大きな関心となっている。
「過半数議席数の積み上げが大きければ大きいほど、円と日本国債に対する当初の反応はネガティブに、日経平均株価にはポジティブに作用する」とハダッド氏は述べた。
年末までのドル・円の水準については、140円に向けて円高・ドル安が進むとの見方を維持。
「日本の緩和的な財政政策と引き締め方向の金融政策の組み合わせは円高要因だ」と指摘した上で、「生産ギャップがプラス圏内で緩やかに拡大すると見込まれることを踏まえ、日本銀行は政策金利を中立金利の推定レンジ(1.00%-2.50%)の中間値に近づける余地がある」と述べた。
原題:Bet on a Stronger Yen After Japan’s Election, BBH Says(抜粋)
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