米連邦準備制度理事会(FRB)は11日、計12人の地区連銀総裁のうち、11人を全会一致で再任したと発表した。任期は5年。アトランタ連銀のボスティック総裁は来年2月末の任期満了に伴い退任の意向を先に表明している。

FRBは発表文で、各地区連銀の理事会による総裁の包括的な審査と、FRBによる「全会一致の同意」を経て再任を決定したと説明した。各地区連銀の総裁と第一副総裁は、5年の任期が法律で定められており、現行任期は2026年2月28日に終了する予定。

今回の再任の結果、金融政策決定機関である連邦公開市場委員会(FOMC)の構成に関する重要な不確定要素が当面の間、解消された形となる。

ブルームバーグが事情に詳しい複数の関係者の話として先に報じたところでは、FRBウオッチャーや一部の地区連銀総裁の間では、トランプ大統領がFRBに自身の盟友を送り込み、再任プロセスに介入しようとしているのではないかの懸念が高まっていた。これは金融当局への圧力を強める動きの一環でもある。

FRBではクーグラー理事が8月に突如辞任するとともに、トランプ氏が住宅ローン詐欺疑惑を理由にクック理事の解任を目指していることもあり、地区連銀総裁の再任がどうなるか注目が集まっていた。

このほか、ベッセント財務長官は3日、地区連銀総裁の候補者について、就任前に少なくとも3年間は担当地区に居住していることを義務づける新たな規則を推進すると述べている。

地区連銀総裁は正当な理由があれば、FRBの過半数の投票でいつでも解任が可能だ。ただ、今回の再任承認により、各総裁のポストに対する差し迫った潜在的脅威は取り除かれた形となる。

全米12地区の連銀の総裁は、FOMCの金融政策決定会合に参加しており、5人(このうちニューヨーク連銀総裁は常任メンバー)が年ごとに投票権を持つ。各総裁はそれぞれの地区連銀の理事会に所属する実業界の代表者によって選ばれ、最終的に首都ワシントンを拠点とするFRBの承認を受けて任命される。

FOMCは10日、3会合連続で利下げを決定したが、複数の連銀総裁はこの決定に反対していた。

金融市場は、来年5月に任期満了となるパウエルFRB議長の後任として、トランプ氏が誰を指名するのか、ホワイトハウスの発表を待っている。次期議長候補には、ホワイトハウスのハセット国家経済会議(NEC)委員長が有力視されている。

原題:Fed Reappoints 11 Reserve Bank Presidents to Five-Year Terms(抜粋)

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