(ブルームバーグ):政府への抗議活動が続くイランは現在、記録上最長の大規模なインターネット遮断に直面しているもようだ。イラン政府は抗議参加者への処罰を緩和するとの方針を示しているものの、厳しい弾圧が継続するリスクが高まっている。
独立系インターネット監視団体ネットブロックスは16日、イランのインターネット遮断が8日目に入り、2019年の抗議活動時以上に長期化していると、X(旧ツイッター)に投稿した。
当局による暴力的な弾圧で、抗議活動はほぼ鎮圧されたように見えるが、インターネットへのアクセスは引き続き遮断されている。オスロ拠点の人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ」は、3500人近くが死亡し、少なくとも2万人が逮捕されたと発表している。死者数はさらに多いとする他の推計もある。
イランのアラグチ外相は14日、抗議参加者を処刑しない考えを示した。米ホワイトハウスのレビット報道官は15日、トランプ大統領はイラン情勢を注視し続け、あらゆる選択肢を視野に入れていると伝えた。米FOXニュースは軍事筋の情報として、少なくとも1隻の米空母とその他の米軍資産が、今後数日から数週間で中東地域に移動すると報じた。
ユーラシア・グループのアナリストはリポートで、米国の空母打撃群が1月下旬から2月上旬にかけて到着すれば、今年前半は攻撃の可能性が高い状況が続くとの見通しを示した。リポートでは「イランは抗議活動の根本原因に対処できていない」と指摘し、これがデモ再燃を招き、「トランプ氏に軍事行動の脅威や展開の新たな口実を与える」可能性があるとしている。
イランの抗議運動の引き金となったのは、通貨リアルの暴落だった。イランの外貨不足は深刻なままで、通貨への圧力は続き、公式統計で約50%のインフレ率が、今後数週間から数カ月続く見込みだ。
原題:Iran’s Record Internet Block Stokes Fears Crackdown May Continue(抜粋)
--取材協力:Tom Hall.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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