(ブルームバーグ):オーストラリアで10日、16歳未満によるSNSの利用を禁じる法律が施行された。有害コンテンツやネットいじめから未成年を守るために各国が規制を強化する中、世界的な注目を集めている。
昨年成立した同法は、中国の字節跳動(バイトダンス)傘下TikTok(ティックトック)や米メタ・プラットフォームズのInstagram(インスタグラム)などに対し、16歳未満の利用排除を義務付けた。違反すれば最大4950万豪ドル(約51億円)の罰金が科される。SNSの弊害への懸念が高まる中、こうした抜本的規制に踏み切った民主国家はオーストラリアが初となる。
同様の動きは他国にも広がる公算が大きい。インドネシア、デンマーク、ブラジルなども、将来の成長を支える重要な利用者層と位置付ける若年層を巡り、ハイテク最大手の動きを抑制しようとしている。オーストラリアで対象となるサービスには、米スナップが運営する写真・動画共有アプリ「スナップチャット」、米アルファベット傘下の「YouTube(ユーチューブ)」、米ソーシャルメディア、レディットなども含まれる。
各社はいずれも法順守の構えだが、多くは拙速な立法だとして反発し、子どもたちがインターネット上のより危険な領域に押しやられる恐れがあると警鐘を鳴らしている。一方、レディットは今週、18歳未満を対象にした新たな安全機能を世界的に導入すると明らかにした。
オーストラリアのeセーフティー・コミッショナー、ジュリー・インマン・グラント氏は先週、ASPI主催のイベントで「私はこれを常に最初のドミノと呼んできた。より力強い対応が必要な転換点を迎えた」と語った。
Source: AFP/Getty Images
オーストラリアでは規制に直面した若年層が競合サービスに向かう兆しも出ている。
調査会社センサータワーによると、Instagramに類似した中国SNSアプリ「小紅書」は、12月1日の週の週間アクティブユーザー数が前年同期比で37%増加した。「アルファ世代向けの安全なソーシャルプラットフォーム」をうたう「カバースター」も同期間のオーストラリアでの利用が488%急増したという。
原題:World Watches First Teen Social Media Ban Kick Off in Australia(抜粋)
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