SBI新生銀行の新規株式公開(IPO)で、公開価格は1株1450円に決まった。仮条件は1440-1450円に設定していた。

8日に開示された資料で明らかになった。公開価格を基にした、公募と売り出しの合計金額である市場吸収金額(IPO規模)は3219億円(オーバーアロットメント分除く)と、今年の国内案件ではJX金属に次いで2番目の規模だ。時価総額は1兆2985億円となる。

農林中央金庫や米投資会社のKKRが株式を購入する予定。SBI新生銀のIPOはカタール投資庁やM&Gインベストメント・マネジメント、ブラックロックなどが株式の購入に関心を示していた。ブックビルディング開始から1日で投資家からの需要が集まっていた。

国内外での株式販売など案件全体を取り仕切るジョイント・グローバル・コーディネーターは野村証券、SBI証券、みずほ証券、ゴールドマン・サックス証券、SMBC日興証券、BofA証券が務める。17日に東京証券取引所に上場する予定。

今年の日本のIPOはこれまでに8710億円が市場で調達され、昨年の9610億円に迫る。SBI新生銀の案件で昨年を上回り、2018年以来の規模に膨らむ見込みだ。今年のIPO件数は減少しているものの、JX金属やテクセンドフォトマスクといった大型案件が調達総額を押し上げている。

--取材協力:南部真帆.

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