自動車メーカースズキの子会社が部品メーカーに対して、下請法で禁止されている「買いたたき」行為をしたとして、公正取引委員会が勧告を行いました。

勧告を受けたのは、静岡県磐田市にあるスズキの完全子会社「スニック」です。スニックは遅くとも2024年以降、自動車の座席など部品の製造を委託していた下請け業者10社に、安い値段で部品を製造するよう強制していました。

自動車の部品は量産期間が終わると製造コストが上がるため単価が高くなりますが、スニックは下請け業者との交渉に応じず、同じ値段で製造するよう強制していたということです。

量産終了後に単価を見直さない行為は、2016年に改正された下請法の運用基準で買いたたきに該当すると示されていて、公正取引委員会が勧告を出すのは今回が初めてです。