(ブルームバーグ):中国株が2025年に大幅な上昇を遂げ、世界の投資家の関心を取り戻している。人工知能(AI)分野での技術力や米中対立の中での底堅さを背景に、2026年も上昇が続くとの見方が広がる。
仏アムンディやBNPパリバ・アセット・マネジメント、フィデリティ・インターナショナル、マン・グループなど世界の大手運用会社はいずれも、中国株が来年も上昇を続けると予想している。JPモルガン・チェースは最近、中国株式市場の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。オールスプリング・グローバル・インベストメンツのゲーリー・タン氏も、中国株は外国人投資家にとって「不可欠な」資産クラスになりつつあると指摘する。
投資家の中国に対する見方は、かつての懐疑的なものから、技術革新を通じて独自の価値を生み出す市場として評価する方向へと変化している。MSCI中国指数は年初来で約30%上昇し、S&P500種株価指数を17年以来で最大の差で上回っており、時価総額は2兆4000億ドル(約373兆円)増加した。これまでの資金流入は主にパッシブ運用ファンドによるものだが、今後はアクティブ運用資金の回帰が相場の次の段階をけん引するとの期待がある。
フィデリティ・インターナショナルでポートフォリオマネジャーを務めるジョージ・エフスタソプロス氏(シンガポール在勤)は「中国は転機を迎え、底堅さを証明した。いま投資家は多様化と革新をもたらす『投資可能な中国』を受け入れ始めている」と述べ、「足元では中国株の下落局面で買いを入れる傾向が強まっている」と語った。

モルガン・スタンレーのデータによると、25年1-11月にかけて、外国のロングオンリーのファンドは本土と香港市場で約100億ドルの株式を購入した。24年の170億ドルの流出から一転した。ただ、流入の大半は指数連動型のパッシブ投資マネーであり、アクティブ運用ファンドは約150億ドルを引き揚げている。
一因は、個別銘柄を選別するアクティブ運用者の多くが依然、景気減速や当局による民間企業に対する突然の締め付けへの不安を拭い切れていないことだ。政府は今年、企業寄りの姿勢を示しているが、景気刺激策は投資家の期待には届いていない。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアジア太平洋株式戦略責任者ウィニー・ウー氏は、米国株も堅調な中で、中国に投資するハードルは依然として高いとした上で、企業収益の改善と慢性的なデフレ問題の好転が、流れを変える可能性があると指摘。「次の上昇局面は世界のファンドが主導する」との見方を示した。
原題:Wall Street Bets Chinese Stocks Will Extend $2.4 Trillion Rally(抜粋)
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