8日の債券相場は下落が予想される。米国の長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。あすの5年国債入札に向けた調整の売りも相場の重しになりそうだ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、米国債安が一定程度の重しとなり、債券相場はもみ合いから弱含みの展開と予想。「前週は中長期債が財政拡張懸念や日本銀行の利上げ観測で特に弱かったが、来年度予算や日銀決定会合までは買いにくさが意識されそうだ」と述べた。

鶴田氏の新発10年国債利回りの予想レンジは1.935-1.965%(5日は1.95%で終了)、先物中心限月12月物は133円80銭-134円10銭(同133円94銭)。

先物夜間取引で12月物は5日の日中取引終値比変わらずの133円94銭で終了した。5日の米10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.14%程度で引けた。スワップ市場が織り込む12月の日銀利上げ確率は100%を超えている。

Photographer: Bloomberg

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