(ブルームバーグ):中国人民銀行(中央銀行)が11月も金保有を増やした。これで1年1カ月連続の金準備積み増しとなった。7日公表のデータで分かった。
人民銀が保有する金は先月3万トロイオンス増え、総量7412万トロイオンス。今回の買い増しサイクルは2024年11月に始まった。
金価格は今年10月の高値からいったん調整した後も1オンス=4000ドルを上回る水準で下げ渋り、1979年以来で最も良い年となる見通しだ。
ワールドゴールドカウンシル(WGC)によると、年央に一服していた各国中銀の金購入は10月に再び加速した。
ドルへのエクスポージャーをヘッジする手段となる中銀の金買い増しは、ロシアのウクライナ侵攻とロシアが保有する外貨資産の凍結を受けて拡大し始めた。
人民銀は国際金融面での影響力と金市場での存在感を高める狙いから、外国の中銀に対し、中国国内で金を保管するサービスを提案している。これまでにカンボジアなど数国が応じている。
原題:China’s PBOC Extends Gold-Buying Streak as Metal’s Rally Cools(抜粋)
--取材協力:Venus Feng.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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