(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁はイタリア紙ミラノ・フィナンツァとのインタビューで、ユーロ圏のインフレリスクは中期的にやや下方に傾いているとの見方を示した。
同総裁は「相対的に低水準のエネルギー価格やユーロ高、サービス・賃金インフレ鈍化への期待」がそうした要因に含まれると指摘した。インタビューの内容がフィンランド中銀のウェブサイトに6日掲載された。

一方でインフレ率を押し上げ得る要因として、「サプライチェーンに影響を及ぼす地経済的分断の可能性」と貯蓄率押し下げにつながる予想を上回る景気回復を挙げた。
「上方リスクと下方リスクの双方を認識する必要がある」と述べた上で、一部の同僚が追加利下げには高いハードルが必要だと示唆したことについて反論した。
「金融政策に上限や下限といった不要な制約を自ら課すべきではない」と主張し、「われわれの戦略に従い、言行一致を貫くことが望ましい。必ずそうできると確信している」と語った。
原題:ECB’s Rehn Tells Milano Finanza Inflation Is More Likely to Ease(抜粋)
--取材協力:Valentine Baldassari.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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