欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス銀行(中銀)総裁は、インフレの下振れリスクは上振れリスクと同様に重大であり、2%の目標を恒常的に下回るような事態となれば対応するとの考えを示した。

ビルロワドガロー氏は、ユーロの上昇と中国からの輸入品の価格低下により、2027年の消費者物価上昇率が0.2ポイント押し下げられる可能性があると指摘。さらに、賃金上昇の一段の減速が下押し圧力となり得ると警鐘を鳴らした。

その一方で、サプライチェーンの断片化やドイツ政府の歳出急増などは上振れ要因になり得るとも述べた。

フランス銀行での講演で同氏は「インフレ見通しに関する下振れリスクは、少なくとも上振れリスクと同程度に依然として重大であり、われわれはインフレ目標の持続的な下振れを容認することはないだろう」と語った。

原題:ECB’s Villeroy: Downside Inflation Risks at Least Equal Upside

(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2025 Bloomberg L.P.