(ブルームバーグ):ソフトバンクグループはインドでモバイル広告サービスを展開するインモビについて、保有する株式の大半を約2億5000万ドル(約390億円)で同社に売却することで合意した。事情に詳しい関係者が明らかにした。
ソフトバンクGは出資の大半を解消する。ソフトバンクGの持ち分は30%余りから10%未満に低下すると、非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。
今回の取引は、インモビ上場の可能性を視野に進める資本構成再編の一環。インモビは2011年、インドで初めて企業価値が10億ドル以上のスタートアップ企業「ユニコーン」となった。
関係者によれば、ソフトバンクGはインモビが事業拡大に苦戦し、世界のモバイル広告市場で競争が激化したことなどから、同社への投資をすでに評価損として処理している。インモビは現在、上場前に持ち分構造を見直し、成長を加速させることを目指している。
インモビは株式買い戻しと事業拡大を支えるため、プライベートクレジットで3億5000万ドル余りを最近調達したと関係者は説明した。
ソフトバンクGとインモビの担当者は、コメントの要請にすぐには応じなかった。
原題:SoftBank Cuts InMobi Stake in $250 Million Buyback Deal(抜粋)
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