(ブルームバーグ):米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は18日、トランプ大統領が自身を現在の職にとどめる可能性が高いとの認識を示した。ハセット氏は次期連邦準備制度理事会(FRB)議長の有力候補の一人だが、現職を続ける場合は候補者争いから外れることになり得る。
ホワイトハウスの経済顧問であるハセット氏はFOXニュースの番組で、「当初から大統領と私は、ここウエストウイング(ホワイトハウスの西棟)に私がいるのが良いのか、FRBに行くのが良いのかを話し合ってきた」と発言。「その点について最終的な判断はまだ下されていないと思う」と述べた。

トランプ氏は先週、パウエルFRB議長の後任にハセット氏を指名することに消極的な姿勢を示した。ホワイトハウスでのイベントの最中、「正直に言うと、君には今の場所にいてほしい」と述べた。
ハセット氏はこれまで、ウォラーFRB理事、ケビン・ウォーシュ元FRB理事、資産運用会社ブラックロック幹部のリック・リーダー氏といった他の候補を抑えて、次期議長の最有力候補と見なされてきた。
しかし現在は、4人による混戦もようだ。事情に詳しい複数の関係者によれば、リーダー氏なら上院の承認を得やすいとの見方があり、同氏の勢いが増している。
ハセット氏は18日、「多くの優れた候補者がいる」とし、「現時点でここ(ホワイトハウス)が私にとって最適な場所だという大統領の判断が、十分に正しい可能性はある」と述べた。
自身の将来に関するトランプ氏の発言について「恐縮し、ありがたく思っている」とし、トランプ氏を「本当に素晴らしい人物だ」と評価した。
FRB本部改修工事を巡るFRBとパウエル議長を対象とした刑事捜査が、次期議長選考に新たな要素を加えるとともに、強い反発を招いている。
パウエル氏は司法省が利下げを迫る目的で捜査を開始したと非難。上院銀行委員会メンバーで共和党のトム・ティリス議員を含む主要議員は、トランプ氏が指名する候補者は、より厳格な審査を受けることになると警告した。
トランプ氏はこの捜査について「何も知らない」と述べているが、米ニュースサイトのアクシオスは12日、捜査で混乱が生じ金融市場に悪影響を及ぼしかねないとベッセント財務長官がトランプ氏に警告したと報じた。
ベッセント氏はNBCテレビの番組「ミート・ザ・プレス」で、この報道についてコメントを控えた上で、先週の米国債入札を引き合いに出し、「市場はこの問題の先を見ている」と述べた。米国債利回りは13日と14日に低下し、先週全体では国債市場の動きは比較的限定的だった。
次期FRB議長の選考を主導するベッセント氏はNBCに対し、トランプ氏の最終的なFRB議長候補を上院に阻止されることを懸念していないと語った。
「前に進むと思う」と同氏は述べ、「上院銀行委員会が何を望んでいるのか、近く聞こえてくるだろう」と話した。
パウエル氏のFRB議長としての任期は5月15日に終了する。
原題:Hassett Says Trump May Be Right to Keep Him Out as Fed Chair (1)(抜粋)
(ベッセント財務長官のコメントなどを追加して更新します)
--取材協力:Josh Wingrove.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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