アメリカ、ニューヨークの冬の風物詩、巨大クリスマスツリーに今年も灯りがともりました。本格的なクリスマスシーズンに突入する中、今年はトランプ関税による影響も。
ニューヨーク中心部のロックフェラーセンターで3日、毎年恒例の巨大クリスマスツリーの点灯式が行われました。高さおよそ23メートルのツリーを実に5万個のLED電球が彩ります。
アメリカでクリスマスシーズンが本格的に始まる中、現地では、今年ならではの異変が起きています。トランプ関税の影響です。
記者
「人工ツリーの販売店にきています。きらびやかで、とても綺麗なんですが、本体はもちろん、こうしたオーナメントも含めて、ほとんどが中国産です」
こちらの店舗では、50年以上にわたり人工ツリーやライト、それにオーナメントなどを扱っていますが、商品の9割が中国からの輸入品です。
販売店オーナー
「アメリカ国内での生産はゼロです。他に仕入先はありません。人工ツリーの製造ラインは、ほとんど全て中国にあるんです」
この店は、多くの商品を30%の追加関税が課されていた7月に仕入れていました。
その後、10月末の米中首脳会談で、中国からの輸入品への関税率は10%下げられたものの、すでに焼け石に水の状態です。損失を一部でも避けるため、今年は商品を10%ほど値上げせざるを得なかったといいます。
ツリーなどを購入した人は…。
「これまでに比べて、小さいものを選びました」
「もちろん買うけど、そこまで多くはないかもしれません」
関税の影響で、年末商戦の消費者負担は1人あたり132ドル増えるとする調査もあり、クリスマスもトランプ関税の影響は避けられないようです。
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