高市早苗政権は、日本銀行が今月利上げを行うことを容認する姿勢だ。事情に詳しい複数の関係者への取材で分かった。日銀が利上げを決める可能性を一段と高める要因となる。

関係者によると、このタイミングでの利上げに慎重な意見もあるという。

植田和男総裁は1日の講演で、12月18、19日の会合で「利上げの是非について適切に判断したい」と述べた。この発言が利上げの明確なシグナルと受け止められ、市場では日銀が今月会合で政策金利を現行の0.5%から0.75%に引き上げるとの観測が高まっている。

日銀が前回の利上げを実施した1月の会合前にも、総裁は同様の表現を用いていた。

これに先立ち、ロイター通信は4日、複数の政府関係者の話として、日銀が今月中に利上げを行う可能性が高く、政府もこれを容認する構えだと報じていた。

高市氏は金融緩和を重視するとみられており、首相就任によって、日銀に利上げペースをより緩やかにするよう影響力を及ぼすのではないかとの観測も浮上していた。

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