暗号資産(仮想通貨)ビットコインは3日、確信に欠ける上げを伸ばし、一時2週間ぶりの高値に達した。長引く売りに見舞われた暗号資産市場が持ち直しつつある兆しを探る動きが強まっている。

ビットコインは一時2.6%高の約9万3965ドルまで上昇し、11月17日以来の取引時間中高値を付けた。その後は上げ幅を縮め、ニューヨーク時間3日朝には約9万3380ドル前後で取引されている。イーサなど他の主要トークンも小幅に上昇した。

暗号資産市場はなお不安定な状態が続いている。10月上旬にビットコインが12万6000ドル超の過去最高値を付けた数日後から大きな下落が始まり、これまでに暗号資産全体の時価総額1兆ドル(約156兆円)超が消失した。

それでも投資家の間では回復が続くとの期待が芽生え始めている。

投資・取引プラットフォームIGの英国チーフマーケットアナリスト、クリス・ビューチャンプ氏はリポートで、「度重なる期待外れの上昇を経験してきたビットコインファンが今回の上昇に対し慎重になるのは無理もない。ただ、株式市場のリスク選好の回復がようやく、暗号資産市場にも浸透し始めているようだ」と指摘。

「先週の反発は9万3000ドルで失速したが、朝の取引でこの水準を上回ったことで、より持続的な上昇への期待が生まれている」と続けた。

先物市場は米株の小幅続伸を示唆している。トレーダーは3日に発表される米経済指標が、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの観測を一段と強めると見込んでいる。

ただ、ビットコイン下落相場で痛手を受けた投資家は、上昇を追うことに慎重になるとの指摘もある。

ファルコンXのアジア太平洋デリバティブ責任者、ショーン・マクナルティ氏は「積極的に買い向かう投資家はあまり見当たらない。投資家心理は依然として脆弱(ぜいじゃく)だ」と述べた。

投資家心理を測る指標の一つが、米国で上場するビットコイン投資信託(ETF)12本の動向だ。ブルームバーグがまとめたデータによれば、これらのETFには2日、マクナルティ氏の言葉を借りると「わずか」5900万ドルの流入しかなかった。

原題:Bitcoin Hits Two-Week High In Cautious Crypto Market Recovery(抜粋)

(最終段落を追加します)

--取材協力:Sidhartha Shukla.

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