中国の人工知能(AI)スタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)は1日、9月に公開した実験的AIモデルの新バージョン2種を発表した。新しいモデルは、推論の統合や特定アクションの自律的実行を強化したという。

先に発表したモデルは、「DeepSeek-V3.2-Exp」という実験的性格を示す名称だったが、今回の最新版は「DeepSeek-V3.2」とシンプルな呼称になった。今年1月に画期的なAIモデルでテクノロジー業界を驚かせた同社は、この実験モデルを次世代AIへの一歩と位置付けている。

DeepSeekは、新サービスが複数の推論ベンチマークで米OpenAIの主力モデル「GPT-5」と同等の性能を示しているとし、中国のオープンソース系モデルが少なくとも一部の指標でシリコンバレーの先端の独自モデルと競争力を保っていると示唆した。

DeepSeekによると、V3.2は人間の推論に近い能力に加え、検索エンジンや計算、コード実行ツールなどを使う機能を組み合わせている。

「DeepSeek-V3.2は、思考プロセスをツール使用に直接統合したわれわれ初のモデルであり、思考モードと非思考モードの双方でツール使用をサポートする」と同社はX(旧ツイッター)に投稿した。

原題:DeepSeek Debuts New AI Models to Rival Google and OpenAI(抜粋)

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