マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

再び急落

暗号資産(仮想通貨)が1日の取引で急落した。ビットコインはニューヨーク時間に一時8%安の8万3824ドルまで下落。10月初旬の強制清算の連鎖が発生して以降、不安定な地合いが続いている。先週には売り圧力が和らぎ9万ドル台を回復していた。ファルコンXのアジア太平洋デリバティブ責任者ショーン・マクナルティ氏は「最大の懸念はビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入に乏しく、押し目買いが不在なことだ」とし、「次の重要な支持線として8万ドルを注視している」と述べた。

26年夏ごろに

日本製鉄は米国で計画する新たな製鉄所について、誘致を目指す各州との協議も踏まえた上で、2026年の夏以降に候補地を2ー3州に絞り込む方針を示した。同社の森高弘副会長は11月28日のインタビューで、新製鉄所は電気で鉄スクラップなどを溶かす電炉方式を採用し、年300万トンの生産能力を想定していると述べた。広報担当者によると、同製鉄所には約40億ドル(約6200億円)を投じる見通しだ。

9カ月連続で縮小

米ISM製造業総合景況指数は11月に0.5ポイント低下の48.2と、4カ月ぶりの大幅な縮小。9カ月連続で縮小圏となった。市場予想は49だった。新規受注が7月以来の低水準となったほか、雇用は一段と縮小した。ISM製造業調査委員会のスーザン・スペンス委員長は、関税を巡る不透明感が需要後退の要因になっていると説明。財コストの見通しが明確になるまで、顧客が発注を控えていると指摘した。

「売りたくはなかった」

ソフトバンクグループの孫正義社長は、人工知能(AI)分野への投資資金が無限にあれば、米エヌビディア株を売却することはなかっただろうと話した。 「1株たりとも売りたくはなかったが、オープンAIやその他のプロジェクトへの投資資金が必要だった」とし、泣く泣く売ったことを明らかにした。都内で開かれたサウジアラビアの国際投資会議での発言。ソフトバンクGは11月、保有する全てのエヌビディア株を58億3000万ドル(約9000億円)で売却したと発表した。

胴体パネル

欧州の航空機メーカー、エアバスは、主力機A320の胴体に使われる金属パネルの一部で品質問題を特定したと明らかにした。同機を巡っては、前週末に不具合のため約6000機を対象に緊急のソフトウエア更新を航空各社に要請したばかり。同社は1日朝の時点で、ソフトの修正が必要な機体の大半は対応済みと説明し、大きな問題には発展しないとみられていた。しかし、機体の重要部分で品質不備が明らかになったことで投資家の懸念が再燃。株価は4月以来の大幅な下げを記録した。

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