(ブルームバーグ):ホワイトハウスは、トランプ大統領(79)が心臓と腹部の「予防的」MRI検査を受け、臓器機能は「正常」と診断されたと発表した。トランプ氏の健康状態を巡ってはさまざまな疑念や憶測が広がっていた。
大統領の主治医、ショーン・バルバベラ氏は1日に公表した書簡で、「今回の詳細な検査は、トランプ大統領の年齢では通常範囲のものであり、大統領の総合的な健康状態が依然極めて良好だと確認した」と説明した。
ホワイトハウスはこれまで、トランプ氏が10月の健康診断でMRI検査を受けた理由や、検査部位について説明を控えていた。トランプ氏は11月30日、記者団からの相次ぐ質問を受け、MRI画像の結果を公表すると述べた。
バルバベラ氏は書簡で、トランプ氏の心血管画像は「完全に正常」で、「血流を阻害する動脈の狭窄(きょうさく)や心臓・主要血管の異常を示す証拠はない」と指摘。心腔の大きさも「正常」で、血管壁は「滑らかで健康的」に見え、「炎症や血栓の兆候もない」とした。
腹部のMRIでも「主要臓器はすべて非常に健康で血流も良好」であり、「評価したすべてが正常範囲内にあり、急性・慢性の懸念はない」と述べた。
通常の健康診断でMRIを実施するのはまれであり、情報公開も限定的だったことから、ホワイトハウスにより詳しい説明を求める圧力が高まっていた。
トランプ氏は最近、足首のむくみや右手のあざが目立っている。ホワイトハウスは7月、トランプ氏が慢性静脈不全と診断されたと明らかにしているが、医師団はそれ以外の点では「健康状態は極めて良好」としていた。
トランプ氏は大統領専用機内で記者団に対し、どの部位のMRI検査だったかは「全く分からなかった」と発言。「ただのMRIだった」とした上で、「脳検査ではなかった。認知テストは受けて満点だったからだ」と語った。
原題:Trump Had ‘Preventative’ MRI of Heart, Abdomen, White House Says(抜粋)
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