(ブルームバーグ):英予算責任局(OBR)のリチャード・ヒューズ局長は1日、リーブス財務相が先週発表した予算案の内容が誤って事前に公表された責任を取って辞任した。
OBRによると、「予測しやすいインターネットアドレスを入力」した人たちが事前に予算分析にアクセスしていた。これにより、リーブス氏が議会で予算案を説明する前の段階で内容がソーシャルメディア上に急速に拡散し、相場の乱高下を引き起こす大規模な情報漏えいにつながった。
この問題を検証した20ページの報告書で、OBRは手続きが不十分だったと結論づけた。報告書は、「この脆弱(ぜいじゃく)性が生じ、さらに露見するに至った状況に対する最終的な責任はOBR指導部にある」と指摘した。
事前の開示は前例のない手続き違反となり、リーブス氏が市場と労働党内から政府への支持を固めようとしていた重要な局面を台なしにする形となった。
リーブス氏は「深く失望しており、重大な誤りだ」と述べ、OBRの調査でも今回の問題を同機関の15年の歴史で「最悪の失態」と位置づけた。
原題:Head of UK OBR Resigns After Early Leak of Reeves’ Budget (1)
(抜粋)
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