(ブルームバーグ):娯楽大手ウォルト・ディズニーはエネルギートレーダーの採用を進めている。米大企業の間ではエネルギーコストの管理を強化する取り組みが広がっており、同社の動きもその一環だ。
新たに掲載された求人情報によると、ディズニーはフロリダ州オーランドでフルタイムのエネルギートレーダーを募集している。採用されれば、時間単位や日次で電力を調達し、有利な価格の確保に努めるとともに、世界有数の観光地への安定した電力供給を支える役割を担う。
米国ではエネルギーコストに対する意識が高まるなか、仲介業者に頼って複数年の固定価格契約を結ぶのではなく、変動の大きい電力市場に対応できる社内トレーダーを求める企業が増えている。
こうした動きは、メタ・プラットフォームズやマイクロソフト、アルファベットといった大手ハイテク企業で特に顕著だ。その背景には、人工知能(AI)事業の急成長に伴う電力需要の急増がある。
ディズニーのエネルギートレーダーは、ウォルト・ディズニー・ワールドなどテーマパーク周辺の地域を管轄するセントラル・フロリダ観光監督地区のエネルギー供給を担う組織に加わることになる。求人情報には給与に関する記載はないが、「最高の生活を送るのを支援する報酬パッケージ」を提供すると書かれている。
原題:Disney Seeks Energy Trader as Big Firms Try to Curb Energy Costs(抜粋)
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