(ブルームバーグ):2年国債利回りが17年半ぶりとなる1%台に上昇した。日本銀行による早期追加利上げへの警戒感から売りが優勢だ。
1日の債券市場で新発2年国債利回りは前営業日比2ベーシスポイント(bp)高い1.01%に上昇。2008年6月以来の高水準を付けた。植田和男日銀総裁は18、19日の金融政策決定会合で「利上げの是非について適切に判断したい」との見解を午前の講演で示した。これを受けて2年金利は上げ幅を拡大した。5年や10年金利も大幅に上昇している。

植田総裁発言を受けてオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場では12月利上げ確率が7割超まで上昇している。この確率は先週前半は3、4割程度だった。また円は上げ幅を拡大、日本株は下げ幅を広げている。
SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「日銀は12月利上げを市場に織り込ませており、債券相場は下落が大きくなっている」と指摘した。11月にも小枝淳子日銀審議委員の講演、増一行審議委員の日本経済新聞のインタビュー記事を受けて早期利上げ観測が徐々に高まっていた。

2年債は需給悪化懸念からの売り圧力も強まっている。11月28日の2年利付国債入札は弱めの結果となった。2025年度の補正予算後の国債発行額が増加し、短期国債に加え、2年債が発行増額となったためだ。2年債は来年1月から1回の入札当たり発行額が現在の2兆7000億円程度から1000億円多い2兆8000億円程度となる。
元日銀理事の門間一夫みずほリサーチ&テクノロジーズ・エグゼクティブエコノミストは、ブルームバーグとの11月25日のインタビューで、足元の急速な円安進行を踏まえ、日銀が12月会合で追加利上げを決める可能性が高いとの見解を示した。
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