1日朝の外国為替市場の円相場は対ドルで156円台前半と、前週末夕から横ばい圏で推移。米国の追加利下げへの期待が円の支えになっている。この日は日本銀行の植田和男総裁が講演と記者会見を行う予定で、発言次第で値動きが大きくなる可能性がある。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストはリポートで、植田総裁から12月の金融政策決定会合がライブとなる可能性や円安によるインフレ圧力への警戒引き上げなどの示唆がなければ、円安が加速するリスクがあると指摘。「円安回避には足元で6割前後となっている12月利上げ期待を維持することが重要」との見方を示した。

片山さつき財務相は11月30日朝のフジテレビの報道番組で、足元の急激な円の乱高下について、ファンダメンタルズで動いていないのは明確だと述べた。後藤氏はリポートで、「足元の水準での円買い介入を示唆する段階ではないとみられるが、日米金融政策決定前後や年末年始にかけて円安加速の場合の介入リスクに一定の警戒が必要」としている。

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.