(ブルームバーグ):トランプ米大統領はベネズエラの上空と周辺空域について、閉鎖された状態にあると航空会社は見なすべきだと述べた。トランプ政権は、マドゥロ大統領率いるベネズエラ政府に一段と強硬な措置を講じる可能性を示唆し、圧力を維持している。
トランプ氏は29日、「全ての航空会社とパイロット、麻薬密売人、人身売買業者に告ぐ。ベネズエラの上空および周辺空域は全面的に閉鎖されていると考えるように」と、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。
同氏は現在、フロリダ州に所有する会員制高級リゾート「マールアラーゴ」に滞在している。
米軍はベネズエラ周辺に戦力を集結。米国は麻薬運搬船と見なす船舶への攻撃を続けているが、トランプ氏はそれを超える軍事行動の可能性を検討している。
同氏は、ベネズエラに米地上部隊を投入する選択肢をここ数日に示唆した。しかし、実際にそうした攻撃を行うのか、行う場合その時期はいつなのか具体的な言及はしていない。
ベネズエラ空域に関する今回の曖昧さを帯びた投稿は、直接であれ間接であれ、将来的にマドゥロ大統領と交渉を行う場合の材料として使うことを狙った可能性がある。
あるいは、法的根拠が疑わしく、同盟国からも懸念の声が上がっている船舶への攻撃だけでなく、対ベネズエラ攻撃を拡大するための前触れかもしれない。
ホワイトハウスに詳細の説明を求めたが、これまでのところ返答はない。
マドゥロ大統領は今週、「帝国主義者の攻撃」から自国を守るため、必要なら「命を捧げる」よう国民に呼び掛けた。
しかし、緊張が高まる中でも、ベネズエラ国民の大半は平常通りの生活を送っている。首都カラカスはクリスマスを控えて活気づいており、ブラックフライデーの値引きを狙った買い物客で店は混雑した。
ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)の28日報道によれば、トランプ大統領は先週、マドゥロ大統領と電話で協議し、会談の可能性について話し合った。しかし、会談の計画はまだ立てていないという。
原題:Trump Declares Venezuelan Airspace Closed as Attack Fears Mount(抜粋)
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