(ブルームバーグ):フランスは防衛能力を高めるため、志願制の兵役を導入する。ロシアによる脅威に直面する中、欧州連合(EU)では兵役制度を見直す動きが広がっている。
マクロン仏大統領は27日、フランスは「準備を整え、尊敬される」ために、より多くの若者が軍に参加する必要があるとイベントで述べた。
期間は10カ月間で来年夏に開始される。まずは3000人の志願者を受け入れ、2035年までに5万人規模への拡大を目指す。志願者はフランス国内のみで服務する。
2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、EU諸国は相次ぎ防衛費を増額している。ドイツが欧州最強の通常戦力構築を目指すと表明するなど、複数のEU加盟国が兵役や報酬制度の見直しに着手している。
フランスのファビアン・マンドン統合参謀総長は先月、同国軍は向こう3-4年でロシアからの衝撃に備えなければならないと述べていた。また最近では、将来のロシアによる攻撃を抑止するため「子どもたちを失う」覚悟が必要だと発言し、物議を醸していた。
フランスは2001年に徴兵制を廃止した。現役軍人は約20万5000人で、政府は今後10年で予備役を倍以上の10万5000人に増やす計画を発表している。
原題:France Introduces Voluntary Army Service Amid Russia Concerns(抜粋)
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