(ブルームバーグ):ウクライナでの戦争終結に向けたトランプ米大統領の提案は将来の合意の基盤になり得るが、最終的な案はまだ存在していないと、ロシアのプーチン大統領が27日述べた。一方で、協議に応じる用意があることを示唆した。
キルギスで開かれた集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議を終えて記者会見したプーチン氏は、「全体として、これが将来の合意の土台になり得ることにロシアは同意する」と述べつつ、「だが、提案の最終版について自分がいま話すのは礼を欠くことになるだろう。そのようなものはないからだ」と続けた。
ロシア大統領府は26日、米国のウィトコフ特使が来週モスクワを訪問し、プーチン氏と会談する可能性が高いと発表。この前日にトランプ氏は、自身の和平案を巡り過去1週間で「とてつもなく大きな」進展があったと称賛していた。ただ、この案はロシアに極めて有利な内容で、ウクライナや欧州の怒りを買った。
プーチン氏は、自分の知る限り28項目の提案はジュネーブで行われた米国とウクライナの協議で4つの部分に再構成され、これが交渉の土台になる可能性があると主張。一方、米国とウクライナはこれまで、19項目の提案に修正されたと説明している。
プーチン氏は「全体として、米国がわれわれの立場を考慮に入れていることが見て取れる。ロシアの立場はアラスカで行われた首脳会談以前、それ以降も説明している」と発言。「いくつかの個別の問題についてはどこかで会談し、真剣な協議に臨む用意が当然ある。全てを外交上の文言に落とし込む必要がある」と語った。
ブルームバーグはウィトコフ氏がロシアのウシャコフ大統領補佐官に10月14日電話し、プーチン氏がトランプ氏にウクライナ問題でどのようなアプローチを取るべきか助言していたと報じた。
これに関連して、プーチン氏はこの日、ウィトコフ氏を知的で礼儀正しいと擁護した。
「全ての出来事から判断すると、ウィトコフ氏がモスクワにやって来るのはトランプ大統領からロシアと交渉するよう指示を受けているからだろう。ウシャコフ氏と話す一方で、ロシアを罵倒するなら、それこそ驚きだ」と述べ、ウィトコフ氏は米露関係を修正しようとしているのだと付け加えた。
最近のロシア石油大手に対する米国の制裁は、同国が依然として自国の利益を守ろうとしていることの表れだとも、プーチン氏は語った。
原題:Putin Says No Final Peace Plan Draft Yet But Open to Talks (1)(抜粋)
(情報を更新し、ウィトコフ氏の写真を加えます)
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