(ブルームバーグ):キオクシアホールディングス株は26日、一時前日比14%安の8505円を付け、10月24日以来の日中安値となった。
同社を巡っては、米投資ファンドのベインキャピタル系の株主が、持ち株の一部にあたる3600万株をブロックトレードで売却すると25日に発表していた。
シティグループ証券アナリストの藤原毅郎氏は25日付の英文メモで、ベインキャピタルが同社株を売却する計画との報道に関連して、売却株はディスカウント価格で投資家に引き渡される可能性があり、当面の間、株価は下落する恐れがあると指摘していた。
キオクシアHDはNAND型メモリーの市況改善や人工知能(AI)向け需要の拡大期待を背景に、10月から11月には連日上場来高値を更新していたが、11月下旬にはAI関連銘柄への過熱警戒が再燃し急落する場面もあった。
一方、藤原氏はNAND業界自体は好調で、リードタイム(納期)も延びていることから、今回の報道によって株価が軟化した場合には、むしろキオクシア株はより魅力的な買い銘柄になるとも述べた。
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