(ブルームバーグ):SOMPOホールディングスは25日、米損保アスペン・インシュアランス・ホールディングスの買収後も、2026年度末までに1兆5000億円程度の投資可能な資本余力を創出するとの見通しを明らかにした。政策保有株式の売却益や利益の蓄積などで膨らむとみる。
同日開催した投資家向け説明会で浜田昌宏副社長が説明した。約5200億円でのアスペン買収を前提としても足元の投資可能な資本余力は9000億円とした上で、26年度末までの中期経営計画期間中に資本創出額は「おそらく1兆円程度がプラスされる」と述べた。そのうち株主還元などを考慮しても1兆5000円程度の資本余力が生まれるという。
26年度末までにすべて投資に使うという訳ではなく「機会を見ながら規律を持って買収先を探していきたい」と述べた。
国内大手損保は今月発表した中間決算で、保有ゼロを目指す政策株式の今期(2026年3月期)の売却計画をそれぞれ引き上げた。SOMPOは今期2500億円の売却と従来比500億円増やした。
SOMPOは8月にアスペン買収を発表。26年上期中の買収完了を予定している。MS&ADインシュアランスグループホールディングスが今月17日、米資産運用会社の株式18%を14億4000万ドル(約2230億円)で取得すると発表するなど、損保各社は政策株売却による資金を活用し、海外企業の買収を相次いで発表している。
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