米ボストン連銀のコリンズ総裁は22日、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合でどのように投票するかまだ決めていないと述べた。コリンズ氏は前日、政策金利据え置きを支持する可能性があると示唆していた。

同氏は、ボストン連銀の年次経済会議に合わせ記者団に対し、「まだ決定していない。実際に会合に出席する前に判断を下すことはない」と発言。「まだ入ってくるデータはある」とコメントした。

今年のFOMC会合で投票権を持つコリンズ氏は今週、インフレ率が依然として高止まりしており、現在の金融政策がわずかに抑制的な水準にとどまっていることから、12月の利下げには慎重な姿勢を示していた。

コリンズ氏は、10月の前回会合以降に同様の懸念を表明している多くの政策当局者の1人となる。12月9-10日に予定されるFOMC会合は、活発な議論が予想される。追加利下げへの反対や懐疑的な見方が相次いだことで、市場関係者は12月の利下げ観測を後退させた。

一方でニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が11月21日に近いうちに利下げを行う余地があるとの見方を示したことで、市場の見通しは一部巻き戻された。

 

原題:Fed’s Collins Says She Hasn’t Decided on December Rate Vote (1)(抜粋)

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