米ミシガン大学が発表した11月の消費者マインド指数は過去最低近辺に落ち込んだ。家計に対する見方が悪化したことが響いた。

現況指数は7.5ポイント低下の51.1と、過去最低に沈んだ。また家計に対する見方は2009年以来の水準に悪化した。

 

ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は発表文で「消費者は依然として物価の高止まりと所得の伸び悩みに不満を抱いている」と述べた。

1年先インフレ期待は3カ月連続の低下。5―10年先も下がった。

インフレへの懸念はやや和らいだものの、生活費の高騰や雇用に対する不安は根強い。調査では、失業の可能性を感じる人の割合は2020年7月以来の水準に上昇した。

失業保険の継続受給者数は今月初旬に4年ぶりの高水準となり、失業者の再就職が難しくなっていることを示している。

今回の調査は、所得層による消費格差の拡大にも言及している

「富裕層は消費を続ける体力が十分残っているようだが、株式を保有していない層の財務状況は悪化している」とシュー氏。「こうした傾向は、経済統計が特定の層における脆弱(ぜいじゃく)性を覆い隠す可能性を示している」と述べた。

米史上最長に及んだ政府閉鎖が終結したにもかかわらず、消費者は目先の景気見通しについてやや悲観的になっている。高額商品の購入環境は過去最低水準に落ち込んだ。

調査は11月3-17日にかけて実施された。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Consumer Sentiment Falls to Near Lowest on Record (1)(抜粋)

(詳細を追加して更新します)

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