(ブルームバーグ):中国は国連に対し、日本が台湾海峡情勢に武力介入した場合、断固とした自衛措置を取ると警告する書簡を送付した。中国国営の新華社通信が22日に報じた。
新華社によると、同書簡は中国の傅聡・国連常駐代表が21日にグテーレス事務総長に提出した。書簡で傅氏は、台湾は中国領土の不可分の一部であり、台湾問題の解決は中国の内政問題だと述べた上で、日本が台湾海峡情勢に武力介入すれば、侵略行為に当たると警告したという。
新華社によれば、この書簡は国連総会の公式文書として発行され、全加盟国に配布される予定。
また、共同通信は22日、日本政府が議長国として早期の日本開催を目指している中国、韓国との3カ国首脳会談について、中韓両国に来年1月の実施を打診したが、中国側が拒否していることが分かったと、複数の外交筋の情報を基に報じた。今後の具体的な開催時期も協議できない状況で、実現は不透明になっているという。
高市早苗首相は同日、20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するため、南アフリカに到着した。現地で中国の李強首相と接触するかどうかが焦点となっている。
原題:China Envoy Sends Letter to UN Chief Over Japan’s Taiwan Remark(抜粋)
(4、5段落に情報を追加し更新しました)
--取材協力:佐野七緒.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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