国内通信大手のソフトバンクは21日、総額460億円の社債の発行条件を決めた。今年の社債による調達額は過去最高の約4000億円に達した。

AIカンファレンスに登壇するソフトバンクの宮川潤一社長(東京)

ソフトバンクは5年債(100億円)と7年債(180億円)、10年債(180億円)の3本を起債し、発行利率はそれぞれ1.913%、2.324%、2.677%となった。主幹事のSMBC日興証券が明らかにした。

高市早苗政権による財政拡張政策への懸念から、値決めの基準となる国債利回りが急上昇する中での起債となった。10年国債利回りは20日に一時1.835%と2008年以来の高水準を更新した。

通信以外のビジネスを広げるため、ソフトバンクは米OpenAIと国内で合弁会社を設立し、人工知能(AI)を活用した製品開発や法人向けサービスの導入を強化している。株式上場した18年以降、社債や社債型種類株による資金調達も積極的に進め、7月には初の外貨建て社債を発行した。

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