(ブルームバーグ):米ナイキとラッパーのトラビス・スコットのコラボレーションによる新作「Fragment Jordan 1」は、スニーカー再販市場の低迷にもかかわらず、史上屈指の人気を博している。
青と白の新作スニーカーは、スコット氏の公式サイトで15日に発売され、ブルームバーグが確認した内部データによると、有効抽選応募が440万件を超えた。
ナイキは2022年、スコット氏との別のコラボ商品で自社アプリに380万件の応募があり、記録を更新したと発表している。
ナイキなどが展開する限定版スニーカーは、ボット対策や売り場での混乱防止のため、オンライン抽選で販売されることが多い。一方で、抽選に外れて欲しい商品を購入できないファンが何百万人もいる。
スコット氏とのコラボによるスニーカーは、新作発売のたびにナイキに大きな宣伝効果をもたらす。特に転売業者や「スニーカーヘッズ」と呼ばれるコレクターの間で注目を集める。
スニーカーは20年代初頭、リセールサイト「StockX」や「Goat」などの台頭とともに転売市場が急成長し、代替資産としても扱われるようになった。ただ、近年は供給過剰などで価格が下落している。
ナイキとスコット氏の新作スニーカーは、リセールサイトで小売価格(150ドル=約2万3300円)の数倍で取引されており、StockXでは1700ドルを超える出品も確認されている。
原題:Nike Hits Sneakerhead Jackpot With New Travis Scott Shoes(抜粋)
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