アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は先月の会合の議事要旨を発表し、多くの参加者が少なくとも年末までは政策金利を据え置くべきだという考えを示していたことが明らかになりました。

アメリカのFRBが先月開いた金融政策を決める会合では2会合連続となる0.25%の利下げを決めましたが、1人の参加者は金利の据え置きを主張し、1人の参加者は0.5%の利下げを主張するなど、参加者の間で意見が分かれたことが明らかになっています。

こうした中でFRBは19日、先月の会合の議事要旨を発表し、会合の中で多くの参加者が少なくとも年末までは政策金利を据え置くべきだという考えを示していたことを明らかにしました。

次回、12月の会合を前に多くの参加者が追加の利下げに慎重な姿勢を示していることが改めて明らかになった形で、市場では12月の会合での利下げは見送られるとの見方が強まっています。

一方、一部の理事は雇用情勢の下支えのための追加の利下げを公の場でも支持していて、12月の会合でも参加者の意見は分かれることが予想されます。