エルサルバドル政府は今週、暗号資産(仮想通貨)ビットコインを1億ドル(約155億円)余り追加購入し、保有量を大幅に増やした。ビットコイン価格が急落する中、押し目買いに動いた形だ。

同国のビットコイン局によると、政府は17日夜に1090ビットコインを準備資産として追加した。ブケレ大統領はX(旧ツイッター)に購入を示す画像を添付した。

同局によると、エルサルバドルの保有量は計7474ビットコインとなった。現在の価格水準では、評価額は7億ドル近くに相当する。

エルサルバドルは2021年、米ドルと並んでビットコインを法定通貨として導入したが、実際の利用は限定的にとどまっている。国際通貨基金(IMF)はこれまで、消費者保護や金融の健全性、安定性の観点からビットコイン導入の撤回を求めてきた。

ブケレ政権は今年、IMFとの間で総額14億ドル、期間3年4カ月の融資契約を締結し、その一環としてビットコインの新規購入を抑制することで同意していた。それにもかかわらず、同国は契約締結後も1日当たり少なくとも1ビットコインを購入し続けている。

ビットコインは18日に一時9万ドルを割り込み、1カ月にわたる下落で今年の上昇分をすべて失った。

原題:Bukele Boosts El Salvador’s Bitcoin Holdings by $100 Million (1)(抜粋)

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