(ブルームバーグ):ブラジル政府は、同国産コーヒーに対する米輸入関税をさらに引き下げるよう働きかけを続ける方針だ。トランプ米大統領は14日、コーヒーなどの幅広い輸入食品を上乗せ関税の対象から外す大統領令に署名したが、コーヒーの最大の輸入元であるブラジルへの影響はわずかにとどまった。
ブラジル産コーヒーに課されていた米関税率50%のうち10%は上乗せ関税の基本税率で、40%はボルソナロ前大統領の起訴への報復として課された制裁関税だった。このため、関税率は50%から40%への10ポイント低下にとどまった。
アルキミン副大統領は15日、ブラジリアで記者団に対し「さらなる引き下げに向け働きかけを続ける」とした上で、「コーヒーの場合、40%は依然高過ぎる。不合理だ」と語った。また、ベトナム産コーヒーには現在、米関税はかかっておらず、ブラジルはベトナムなど他のコーヒー輸出国に比べて不利な立場に置かれていると述べた。
原題:US Coffee Tariffs Remain Too High, Says Top Supplier Brazil(抜粋)
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