(ブルームバーグ):スイスのパルムラン経済相は16日、米国との暫定的な貿易合意を巡る批判に反論した。今回の対米合意で、多くのスイス製品にかかる関税率は39%から15%に引き下げられることになっている。
パルムラン氏はスイス紙ターゲス・アンツァイガーとのインタビューで、「ここまで長い道のりだったが、われわれにとって達成し得る最良の結果だ」と指摘。「悪魔に魂を売ったわけではない」とも述べた。
緑の党など一部の政党は、スイスの富豪経営者が交渉に関与した点を問題視し、今回の合意に疑問を呈している。トランプ政権が先進国に課した中で最も高い関税を適用された8月以降、スイス政府は集中的な外交協議を続けてきた。
パルムラン経済相は暫定合意を踏まえて米国とはさらなる協議が行われると語り、「何よりも、次の交渉に向けた出発点を与えてくれるものだ」とコメントした。
トランプ大統領への働きかけや対米協議の進展で重要な役割を果たした富豪経営者らについて、パルムラン氏は一部がゴルフ仲間として大統領と友人関係にあると説明した。
「私はゴルフをしない。それが私のハンディキャップかもしれないが、まあそれが人生だ」と述べた。
原題:Switzerland Defends Role of Executives in Securing US Trade Deal(抜粋)
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