12日の債券相場は上昇(金利は低下)が予想される。英独市場で長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが先行する見通し。日本銀行が予定する定例の国債買い入れオペも支えになる。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米債券市場が休みの中、欧州の金利低下を受けて買いが先行すると予想。欧州の金利低下の背景として、ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した11月の期待指数が予想外に低下したほか、ADPリサーチが発表した民間雇用者数が米労働市場の減速を示唆したことを挙げた。

稲留氏の新発10年国債利回りの予想レンジは1.68-1.695%(11日は1.69%で終了)、先物中心限月12月物は135円75銭-135円95銭(同135円80銭)。

先物夜間取引で12月物は11日の日中取引終値比6銭高の135円86銭で終了した。11日の米債券市場は、ベテランズデーの祝日で現物取引が休場。英10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.39%、独10年債利回りは1bp低い2.66%だった。

日銀買い入れオペ

  • 定例の国債買い入れオペの対象は残存期間1年超3年以下、5年超10年以下、10年超25年以下。買い入れ額はそれぞれ3000億円、3050億円、1150億円
  • 日銀:国債買い入れオペ一覧 (表)

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