先月の倒産件数は965件にのぼり、5か月連続で前の年を上回りました。単月として、今年最多となっています。

帝国データバンクによりますと、10月の全国の倒産件数は去年の同じ月と比べて4.3%増え、965件でした。5か月連続で前年を上回っていて、10月としては、リーマン・ショック翌年の2009年以降で最多となっています。

業種別では、▼「サービス業」が最も多く、243件となったほか、▼「小売り業」は210件と、2008年以来、17年ぶりに200件を超えました。

帝国データバンクは、コロナ禍を乗り切った後も物価高や人手不足といった新たな課題を解決できず、事業の継続を断念する「あきらめ型倒産」が増えていると指摘。

全体の倒産件数は、今年1年間では1万400件前後と、12年ぶりに1万件超えが見込まれるということです。