(ブルームバーグ):人工知能(AI)向けクラウドサービスを手がける米コアウィーブが10日発表した7-9月(第3四半期)決算では、利益率が縮小した。インフラ拡充と顧客基盤拡大を急ピッチで進めたことが響いた。
発表資料によると、営業利益率は4%。アナリスト予想平均の6.5%を下回り、前年同期比でも低下した。
一方で売上高は13億6000万ドル(約2100億円)に増加し、市場予想の12億9000万ドルを上回った。1株当たり損益は22セントの赤字で、市場予想では57セントの損失と見込まれていた。
同社の株価は決算発表後の時間外取引で一時上昇したものの、その後約3%下落した。通常取引終値時点では、株価は既に年初来で2倍以上に上昇していた。
3月に新規株式公開(IPO)を実施した同社は、AI関連支出ブームに乗ろうとする投資家の注目を集めている。同社はAI半導体大手のエヌビディアと緊密に連携しており、顧客にはOpenAIやマイクロソフトなどが名を連ねる。
コアウィーブはネオクラウド(次世代型クラウド事業者)と呼ばれる新興企業群の一社で、高性能AIチップへのアクセスを貸し出す事業を展開している。旺盛な需要を背景に、データセンターの拡張と最新設備の導入を急いでおり、マイクロソフトへの依存度を下げるため顧客基盤の多様化も進めている。
同社は、将来の売上高の指標となる受注残高が四半期末時点で556億ドルに達したと明らかにした。これは前四半期のほぼ2倍。
原題:CoreWeave Profit Margins Tighten as AI Company Races to Expand(抜粋)
(利益率などの情報を追加し、株価の反応を更新します)
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