(ブルームバーグ):トランプ米大統領は10日、米国とインドが貿易合意に「かなり近づいている」と述べ、インド産品に対する輸入関税率を「いずれ」引き下げる方針を示した。両国関係を冷え込ませてきた貿易摩擦が、緩和に向かう可能性を示す最新の兆候と言えそうだ。
トランプ氏はインドについて、「今のところ彼らは私を好いていないが、再び私たちを好いてくれるだろう」と語り、「われわれは公正な取引を進めている」と発言。両国が「誰にとっても良いディールの取りまとめに極めて近づいている」とも話した。
トランプ氏は今年、インドがロシア産原油の購入を続けていることなどに圧力をかけるため、インドからの輸入品に追加関税を課し、多くのインド産品の関税率を50%に引き上げた。これにより、米国側が問題視してきたインドの高関税や米国製品への市場参入障壁を巡る交渉は一層緊迫していた。
しかし最近になって、トランプ氏はモディ首相がロシア産原油の購入を段階的に縮小する意向を示したと述べ、貿易協議に楽観的な見方を示している。トランプ氏は10日、「彼らはロシア産原油の購入をやめた。大幅に減少している」と述べ、「われわれはいずれ関税を引き下げることになる」と語った。
原題:Trump Says Close to India Trade Deal to Bring Tariff Rate Down(抜粋)
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