高市総理の台湾有事をめぐる国会答弁について、中国の総領事がSNSに「汚い首は斬ってやる」などと投稿したことを受け、木原官房長官は中国側に強く抗議したと明らかにしました。
木原官房長官
「11月9日午前以降、外務省および在中国大使館から中国に対してその旨の申し入れを行い、強く抗議するとともに、関連の投稿の速やかな削除を求めました」
中国の薛剣駐大阪総領事は8日、自身のXで、高市総理が台湾有事をめぐり集団的自衛権が行使できる「存立危機事態」にあたる可能性があると答弁したという朝日新聞の記事を引用。
その上で、「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」と投稿しました。
これについて木原官房長官はきょう(10日)、「中国の在外公館の長の言論として極めて不適切だ」と述べ、中国側に「強く抗議するとともに、関連の投稿の速やかな削除を求めた」と明らかにしました。
政府関係者によりますと、外務省から東京の中国大使館に、北京にある日本大使館から現地の中国外交部にそれぞれ抗議したということです。
薛剣氏は他にも台湾有事をめぐり日本を批判する投稿を行っていて、木原長官は「関連の投稿の一部は閲覧できない状況になったと承知している」と述べた上で、中国側に明確な説明を求めていくと強調しました。
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