アメリカのトランプ政権は、国内で多く使われている肥満症治療薬について、価格の引き下げで大手製薬会社と合意しました。

アメリカ トランプ大統領
「これはアメリカの患者たちにとっての勝利だ。数百万人の命を救い、健康を改善するだろう。素晴らしいことだ」

トランプ大統領は6日、アメリカとデンマークの大手製薬会社と、肥満症治療薬の大幅な価格引き下げで合意したと発表しました。

アメリカの薬価がほかの先進諸国に比べて高い傾向にあることに触れ、「価格差が解消される」と強調。低所得者や高齢者向けの医療保険で広くカバーできるよう、適用範囲を拡大することも明らかにしました。

製薬会社側は価格引き下げの見返りとして、関税の猶予や新薬の審査の迅速化といった恩恵が得られるということです。

アメリカでは国民の肥満率が高く、治療薬への関心も高いことから、トランプ大統領は価格引き下げに取り組む方針を表明していました。