JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)の導入を続ける中で、うまく進められれば同社の従業員数はおそらく横ばいか増加するとの見通しを示した。米企業ではAI活用に伴う人員削減が相次いでいる。

ダイモン氏は米市場取引終了後に放映されたCNNのインタビューで、AIの影響を受ける人々について話す中で、「われわれは常に再配置している」と述べた。AIは総じて多くの職務で人間の仕事量を減らす一方、「新たな雇用も生み出す」との認識も示した。

アマゾン・ドット・コムは10月28日、AI導入を進める中で1万4000人のコーポレート職を削減する計画を公表。こうした人員削減の動きに伴い、米労働市場の健全性を巡る懸念が再び強まっている。

ダイモン氏の発言は、JPモルガンが人員を拡大する可能性があるとの従来の方針を裏付けるものとなる。同氏はまた昨年の株主向け書簡で、従業員を支援するためAIの影響を受ける人を「積極的に再教育する」としていた。

原題:JPMorgan CEO Sees Headcount Steady Despite AI: ‘Always Redeploy’(抜粋)

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