(ブルームバーグ):代替肉製品を手掛ける米ビヨンド・ミートは7日、7-9月(第3四半期)の決算発表を再度延期すると明らかにした。自社の財務管理に「重大な弱点」があると報告する予定だという。
同社は届け出で、この弱点は「一時的かつ複雑な取引の会計管理」に関連したものだと指摘。「そうした取引を適切に評価し、記録する」ためのリソースが不足していると暫定的に結論付け、現在は是正計画の策定を進めていると説明した。
ビヨンド・ミートは最近、3億株超の新株発行を伴う債務スワップを発表。この計画により債務は減少するものの、株主価値の大幅な希薄化につながるとみられている。
現時点で7-9月期決算は11月12日までに発表される予定だ。当初は4日発表の予定だったが、11日に延期されていた。これで2回目の延期となる。
同社は7-9月期にかなりの非現金減損損失を計上するとすでに表明しているが、具体的な金額は算定できていないという。
同社の最大市場である米国で、植物由来の代替肉の需要は低迷している。消費者がより加工度の低い食品を求めているほか、同社製品が本物の食肉よりも依然として割高なことが背景にある。
ビヨンド・ミート株は年初来で63%下落。10%上昇しているダウ工業株30種平均とは対照的な動きとなっている。
原題:Beyond Meat Warns of ‘Material Weakness’ in Financial Reporting(抜粋)
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