(ブルームバーグ):自民党は、国内の半導体や人工知能(AI)分野を支援するため、年間1兆円程度の予算確保を目指す考えだ。同党半導体戦略推進議員連盟の関芳弘事務局長が6日、記者団に明らかにした。
関氏によると、財源の大部分は2026年度の本予算で確保していき、今年度の補正予算では限定的になる。これまで数年間、主に補正予算で半導体産業向けの資金を確保してきた政府の手法からの転換となり、安定的に資金を確保しやすくなる見通しだという。
日本は、21年に国内半導体製造の復活に向けた新たな戦略を策定して以降、半導体・AI分野への支援として、これまでに約5兆7000億円を確保している。これら資金の大半は本予算ではなく、補正予算に計上してきた。
関氏は、従来は「うまくいくかどうか分からないから、補正でばかり前へと進んできた」と説明。経済産業省の本予算分の金額は大きく増えるが、「補正が少なくなり、それで安定した形の運営になっていく」と語った。
昨年度の補正予算では、石破茂前首相が掲げた半導体・AI分野への10兆円以上の新たな公的支援の第1弾として、約1兆5000億円が充てられた。関氏によると、自民党が確保を目指す1兆円も、この10兆円の公的支援の一部だという。
原題:Japan’s Seki: Aim to Secure 1Tln Yen a Year for Chips, AI Budget(抜粋)
(発言の詳細と背景を追加して更新しました)
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