(ブルームバーグ):オンラインゲーム・プラットフォーム運営の米ロブロックスは、マレーシアで発生した子どもによる傷害事件を受け、安全対策を強化する方針を表明した。ヨー青年・スポーツ相が明らかにしたもので、同社は政府とのデータ共有に応じる用意があるという。
ヨー氏は3日、子どもの行動や感情に一部のオンラインゲームが与える影響が懸念される中でロブロックス側と会合を持ったと説明した。ロブロックス利用者はマレーシア国内だけで100万人を超えると述べた。
同社についてヨー氏は「人工知能(AI)技術と人によるモニタリングを通じて安全性を高めると約束し、特にデータ共有や政府規制の順守に関してマレーシア政府と協力する意向を示した」とフェイスブックに投稿した。
ロブロックスの広報担当者は、安全確保に深く取り組んでおり、コミュニティー基準を維持し、悪意ある行為や有害な行動を検知・防止するための「積極的かつ予防的な安全対策」を導入していると述べた。
マレーシアでロブロックスに厳しい目が向けられたのは、9歳の少年が弟を切りつけた事件で警察が同社のゲームの影響を指摘したことがきっかけ。同国紙スターは、ジョホール州警察トップの話として、少年は弟に携帯電話を壊されたことが事件の動機とみられるが、ロブロックスにのめり込み約100万ポイントを獲得していたと報じた。
現地メディアによると、6歳の弟は首や体に刺し傷を負った。事件を受け、政府はロブロックスなどのオンラインゲームの禁止や規制を検討している。
原題:Roblox Faces Scrutiny in Malaysia After Child Stabbing Case (2)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.