石油大手の米エクソンモービルとシェブロンが31日発表した7-9月(第3四半期)決算は、利益が市場予想を上回った。新たな油田開発や買収によって生産が押し上げられた。

エクソンの7-9月期調整後利益はアナリスト平均を7セント上回り、シェブロンは市場予想を約20セント上回った。エクソンが予想を上回ったのは6四半期連続。ガイアナでの新規プロジェクトの始動が寄与した。

ニューヨーク株式市場でシェブロンの株価は一時3.4%高。一方、エクソンは1.8%下落。製油事業の利益が予想を下回ったほか、当期中の買収でフリーキャッシュフローが圧迫されたことが嫌気された。

石油市場は世界的に大幅な供給過剰に陥るとの見方が広がる中、シェブロン、エクソン両社が進む道は対照的だ。原油価格が低迷するなかでもエクソンは拡張計画を手掛ける一方、シェブロンは低迷する相場を乗り切るため、キャッシュフローの改善に力を入れている。

エクソンについては、今年予定されている新規開発10件のうち8件がすでに稼働を開始しており、残る2件も「順調に進んでいる」とダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は声明で述べた。

シェブロンの世界生産量は21%増の日量410万バレル相当に達した。ガイアナ沖のスタブローク鉱区におけるヘスの30%の持ち分取得が寄与した。営業キャッシュフローは前年同期比で20%増加した。

原題:Exxon, Chevron Top Estimates With Oil-Production Increases (2)

(抜粋)

--取材協力:Ruth Liao、David Wethe.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.