(ブルームバーグ):米国の若年層の間で、ファストフードとレストランの中間的な外食業態である「ファストカジュアル」の人気が低下している様子だ。こうした世代は、失業率の上昇や賃金の伸び鈍化といった苦境に直面している。
「ファストカジュアル」形式の外食チェーンであるチポトレ・メキシカン・グリル、シェイクシャック2社の経営陣が、若年層顧客を巡る課題について指摘。若年層は「雇用も解雇も低水準」の米労働市場の影響を強く受けており、新卒者はキャリアの入り口となる職を探しにくい状況だ。
以前はファストカジュアル業態の成長を支えてきた若い世代は、足元で外食を減らしているものと見受けられる。
ブリトー・チェーンのチポトレは30日、今年3度目の業績予想の下方修正を発表したことが嫌気され、株価は急落した。スコット・ボートライト最高経営責任者(CEO)は、20代後半から30代前半の顧客層が「特に厳しい状況にある」と電話会議で説明した。

ボートライト氏は「このグループは失業、学生ローン返済の増加、実質賃金の伸び鈍化など複数の逆風に直面している」と指摘した。チポトレの売上高の約25%はこうした年齢層の顧客によるもので、業界全体に比べ比率は大きいという。
シェイクシャックの経営陣も同様の見方を示す。ロブ・リンチCEOは、若年層の失業が業界に「明らかに影響している」と指摘した。
広範な消費者層が家計の厳しさを実感する中でも、特に苦しい状況にあるのが低所得層と若い労働者だ。25-34歳の失業率は、今年半ばに一時低下したもののここ数カ月、再び上昇している。

原題:Chipotle, Shake Shack Warn of Trouble Among Younger Consumers(抜粋)
--取材協力:Julia Fanzeres.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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